プロテスタントとカトリックの違いは?

【問17】カトリックの教会とプロテスタントの教会はどこが違うのでしょうか?

カトリックとは「普遍的」「公同の」という意味で、カトリック教会とは民族を超えた世界的な教会であることを表しています。一方プロテスタントとは、「抗議するもの」という意味であり、正しい信仰のあり方を公言した者であることを示しています。
もともと、キリストの教会はキリストの昇天直後のペンテコステの日に、一つの教会として始まりました。その教会が公同の教会(カトリック)と称されるようになったのですが、中世のヨーロッパでは、そのカトリック教会が聖書信仰を歪め、免罪符を発売して救いを金集めの手段にするなど、道徳的にも堕落した状況になってしまいました。
16世紀の初頭、それに「抗議(プロテスト)」して立ち上がったのが、ドイツのマーチン・ルターやフランス人のカルヴィンらです。彼らがもたらした宗教改革によって、カトリックと袂を分かったプロテスタント教会が誕生したのです。
では、プロテスタント教会はカトリック教会とどこが異なっているのでしょうか・・・

《1.神の啓示》

まず第一に、信仰の依りどころとなる規準に違いがあります。
プロテスタントでは、聖書のみを神の啓示、神の言葉としています。
一方、カトリックでは聖書とともに聖伝(伝承)をも神の啓示として認めています。「聖伝とは聖霊のお助けのもとに、言い伝えと種々の制度によって、使徒たちから教会のうちに言い伝えられた神の啓示です」(カトリック要理)。しかも、聖書のうちに、聖典としては根拠のない外典まで含めています。また、ローマ法王の語る言葉は無謬である(1870年第一次バチカン会議で採択)として、神の啓示に等しいものとして扱われています。
しかし、プロテスタントでは、聖伝や法王の言葉は誤りを含む人間の言葉だとして、その権威の絶対性を認めてはいません。聖書から逸脱したカトリックに対し、「聖書に帰れ」というのが、宗教改革の原点でもありました。

《2.救いの条件》

第二に、救いの条件が異なります。プロテスタントでは信仰儀認、すなわちイエス・キリストの十字架によるあがないを信じることによって罪が赦され、義とされるという立場をとります。聖書に「人は律法の行いによっては義と認められず、ただキリスト・イエスを信じる信仰によって義と認められる」(ガラテヤ2・16)とある通りです。
一方、カトリックは、「人は信仰をもって罪を悔い改め、イエズス・キリストのお定めになった洗礼および赦しの秘跡を受けて、その罪の赦しを受けます」(前出)という立場にあります。その秘跡とは、洗礼、堅信、聖体、ゆるし、病者の塗油、除階、婚姻の七つです。プロテスタントでは、聖書的に根拠のある洗礼と聖餐(聖体)だけを聖礼典としていますが、それを救いの条件としているわけではありません。

《3.礼拝の対象》

また、カトリックでは、神だけではなく諸聖人をも崇拝し、マリヤを「神の母」とし、信徒のためにキリストへのとりなしをする方として崇拝しています。しかし、聖書は、マリヤを崇拝の対象として認めてはいません。ですから、プロテスタント教会では、それは偶像礼拝であるとして退けています。プロテスタントが礼拝するのは、父なる神、子なるキリスト、聖霊という三位一体の神のみです。
《4.教会の機構》

次に、教会の機構・仕組みが異なります。カトリックでは、十二使徒を永続的団体として、使徒長ペテロの後継者であるローマ法王を頂点とする聖職階層制をとっています。信徒は司牧者の指導のもとにのみ宗教活動が許されるのです。
一方、プロテスタントでは、教会の頭(かしら)はただキリストのみであり、すべての信徒が司祭であるという平等主義(万人祭司の考え)をとっています。どの信徒も直接キリストと交わり、神の導きを受けて祭司の役割を果たすごとができるのです。
ただカトリックの中にも、プロテスタントの立場に近い協議を唱えるグループもあるようです。