断食④

Mike Bickle『神ご自身の御心を求めて』④(意訳、抄訳、要約です)

3.断食は、主の心情の世界を大きく開く

神様に愛されているという実感はとても大切なことですが、私は、もっと神様の心情の世界に入り込みたいと願っています。断食がその世界を広げてくれるのです。断食は、感受性を劇的に変えます。神様にはこんな心の世界をお持ちだったのかと、初めて知るようになります。

あなたの霊のエネルギーが聖霊によって一点に集中された生活を想像してみてください。神様の心情に焦点が合い、神様の展望が開けていきます。それが断食の力です。瑣末なことはますます瑣末に見え、重大なことはますます重大に見えてきます。重大なこととは、天に宝を積むこと、終わりの日の出来事、キリストの再臨、最後の審判など、永遠に関わることです。しかし残念ながら、その重大なことが、多くのクリスチャンにとっては小さなことのように見えています。逆に、日常の些細な出来事、利害関係、お金の問題、成功や失敗といったことごとのほうが、大きく見えるのです。実際には、それらは小さなことです。断食は、小さくて窮屈な世界にはまり込んだ者を引き上げ、大きな未来図がはっきり見えるようにしてくれます。

断食は必ずしも問題を取り去ってくれるわけではありません。ただ、問題を神の展望の中でとらえられるようにしてくれるのです。問題のただ中でも、問題に縛られるのではなく、聖霊によってキリストと蜜月を楽しめるようになります。

私は、多くのクリスチャンが霊的な倦怠期に甘んじ、退屈な生き方をしていることを、本当に悲しく思っています。断食生活は、あなたがまだ想像したこともない神様の心情の驚くべき領域を開いてくれます。断食によって、退屈で躍動感のない信仰生活に終止符を打ちましょう。