コレステロールは高いほうが良い?

「コレステロール制限は人体に危険!高いほうが長寿命、低下剤は糖尿病等の恐れ。食事内容によって体内のコレステロール値が大きく変わることはない」・・・コレステロールが高いと動脈硬化の原因になると言われてきましたが、最近の研究では逆の結果が出ています。日本脂質栄養学会主催のシンポジウムでは、大規模調査の解析をもとに、専門家らが、次のような報告をしています(今年3月20日)。
「コレステロールは高い方が死ににくい」(浜崎智仁・富山大名誉教授)。「コレステロール低下剤と植物油が心疾患や糖尿病を発症させる」(奥山治美・名古屋市立大名誉教授)。「動物性のバターより植物性のマーガリンのほうが体に良い、というのは間違い」「コレステロールが多いことを理由に、卵や肉、イクラやタラコなどを我慢する必要はない」「コレステロールは重要な栄養素で、細胞膜、ホルモン、胆汁酸などの材料となる」。「こうしたことは、テレビでは公表されない重要な情報で、国民の寿命を左右し、国民医療費の無駄遣いにもなる」「国内市場が2700億円といわれる製薬会社の利益より、国民の健康を優先するべきだ」などです。へえー、そうなんだ。
 癌治療や血圧に関すること、あるいは、何が体に良くて、悪いといったことで、従来とは異なる情報が飛び交っているように感じます。最近、コルステロールに関すること以外で、私がエッと思わされたのは、「薬はお茶やコーヒーといっしょに飲んでもOK」「虫歯予防には、歯磨きは朝食後ではなく、朝起きた時に磨くのがいい」「食後すぐに歯を磨くな」というものでした。私の従来の常識とは異なりますが、理由を聞けば一応納得はします。
 しかし、10年後には、何がどう変わっているかはわかりませんね。
 おそらく変わらぬことは、「7~8時間の睡眠」と「適度な運動の継続」の推奨でしょう。そして、聖書が、「喜びを抱く心はからだを養うが、霊が沈みこんでいると骨まで枯れる」(箴言17:22)と語る通り、平安と喜びを維持することです。「いつも喜んでいなさい」(Iテサ5:16)。それが心身ともに健康であるための基本です。喜ぶこともまた訓練です。