ウソが蔓延する社会

『社会調査のウソ』『世間のウソ』『環境問題のウソ』『「失敗をゼロにする」のウソ』『「買ってはいけない」は嘘である』『99.9%は仮説』『「あたりまえ」を疑う社会学』・・実際に刊行された書籍です。そして、それを紹介しているのが、掛谷英紀著『学者のウソ』(ソフトバンク新書)です。
 その本には、政治、経済から、教育、健康や薬品に関するウソが列挙されています。有名大学の教授や著名な識者も数多く登場します。しかし、学者や知識人が言っていることなので、私たちはつい信じてしまうのです。たとえば、女性学の権威・上野千鶴子氏などは「自閉症は母子密着が原因である」と唱え、自閉症の子を持つ母親に二重の苦しみを与えましたましたが、実際は、「生来の障害」という説が有力なのだそうです。
テレビに登場する評論家などもそうです。話が分かりやすくて人気のI氏も、フェイク情報を流しているようです。特に、イスラエル・中東関連はそうです。
 私たちはウソが蔓延する社会に住んでいます。人を誹謗中傷するネット情報も飛び交います。ウソを見抜くのは至難です。信用崩壊社会とも呼ばれます。
 聖書は、その背後にサタンという「死の力を持つ者」(へブル2:14)がいると教えます。「死の力」は、神と人とのつながりにくさびを打ち込み、断絶させます。人と人との信頼関係を壊し、憎しみをもたらします。そのためのサタンの戦術の一つが「ウソ」なのです。現代の信用崩壊社会は、サタンの面目躍如足るものがあります。しかも、「サタンは存在しない」と主張する教団まであるのですから。
では、サタンのウソに欺かれないためにはどうすればいいのか。それは、常に主の真実に触れていることです。偽りを判別するのは主の真実だけです。そして、偽りの情報、誹謗中傷のサイト、ゴシップには触れないようにすることです。
もちろんウソの混じった世の情報に接することは不可避です。そのときには、自分の心に生じた感情をチェックしてみてください。特定の国、団体、個人に、一方的な同情や反感を引き起こしてはいないか。サタンは人の感情を上手に操ります。また、この情報で得をするのは誰か。建徳的な結果を生み出すか。主を讃えることにつながるか、と。