人間の愚かさとは

3月30日、プーチン大統領が街に500頭のライオンを放ったというデマが、街を歩くライオンのフェイク画像とともに出回ったそうです。街に出て感染を拡大させる人たちが絶えないことに対する苛立ちが伝わってきます。

 100年前のスペイン風邪では、世界の人口4分の1にあたる5億人が感染し、3年間で2000万人から5000万人が死亡しました。あれから医学は進歩したようでも、ワクチンの開発には発生してから数か月から1年以上かかるそうです。

わかっている唯一の感染防止法は、物理的隔離です。武漢で感染拡大が始まった時点で、政府が最悪の事態の恐ろしさを国民に認識させ、即座に人の流れを遮断しておけば、感染は防げた、とある学者が言っていたそうです。「そんなこと、できるわけがない」と言いたくなります。しかし、そうしなかったことが今日のパンデミックにつながりました。人類が本当に賢ければ、スペイン風邪で学んで、即遮断したはずなのです。しかし、同じ愚かさを繰り返しています。人間の愚かさは、歴史から大事ことを学ばないことです。

①人々の多くは、最悪の事態を想定したくない、聞きたくない、忘れていたいのです。医療関係者がどんなにパンデミックを予告しても、医療崩壊して死者が続出すると警告しても、聞こうとしないのです。

②たとえ聞いてもその深刻さを理解しない人たちが多いのです。事態を楽観的に考える風潮があります。若者には感染しない、感染しても死亡率は低い、BCGを受けているから大丈夫だと、根拠が定かではないことを信じたがります。

③事の重大さを聞いて理解しても、行動を自粛しない人たちが少なくないのです。自分の都合を優先して行動します。なのに、「早く収束してほしいですね」と他人事にようにインタビューに答える人たちがいます。「自分が収束させるのだ」という意識はありません。ましてや、自分が感染拡大に一役買っているとは思ってもいないようです(イザヤ6:9、10)。

 人間は自分の愚かさを悟れない。それが人間の愚かさです。自分の愚かさを認めれば、謙遜になれます。救いというのは、この謙遜からしか始まりません。私たちは賢くなれなくても、謙遜にはなれます。