偽情報注意報

フェイクニュース、デマ、詐欺、誇大広告が蔓延する世の中です。今回の新型コロナウイルスに関しても、実にでたらめな情報が出回りました。

 やっかいなのは、政治家だけではなく、学者や大学教授、評論家、ニュースキャスター、コメンティタ―などまで嘘やフェイク情報を流すことです。意図的なフェイク、無知や怠慢ゆえのフェイク、善意の偽情報、本人が欺かれて信じているデマ、歪んだ信念や信仰で歪曲した情報など・・さまざまです。

SNSの情報の半分以上はフェイク(捏造)、デマだとされます。真実なのは10~20%程度、残りは判別がつかないということです。と、その分野の研究者がNHKテレビで語っていました。それ自体も不確かな情報?でも、そうだろうなと実感できます。

人の体が食べた物でつくられるように、心は耳と目から入ってくる情報によって育てられます。飲食せざるをえないように、情報も摂取しないわけにはいきません。食品の説明書きをしっかり読んで良し悪しを判別しますが、それ以上に、耳目から取り入れる情報には注意を払わなければなりません。もしSNSの情報に無防備にさらされているとしたら、私たちの心はフェイク、デマに養われることになってしまいます。 

 キリスト教関係の情報も、簡単にはツィートしないことです。未確認のまま、善意で流されている偽情報もあります。捏造されたセンセーショナルな証し、熱情的な信仰が生み出す感動話、それに尾鰭(おひれ)がついて出回ることもあります。また、反イスラエル、反ユダヤ主義に立つ歪曲された情報が飛び交うこともあります。

 また、人は聞きたい情報を選んで聞く傾向があります。聞きたくないことは聞かない、という性質もあります。もしそうなら、自分は騙されやすくなっていると自覚すべきでしょう。

 まず、SNSなどの情報に耳目をさらす時間を減らすこと、事実かどうか必ず裏をとること、真理に触れる時間を増やすことが緊要です。それが、霊の洞察力を研ぎ澄ますことになります。