スデロット

イスラエルのスデロットという町は、ガザ地区から1キロほどしか離れておらず、ガザ地区のロケット弾発射地点からもわずか6キロ程度です。イスラエルとガザとの緊張が高まったときには、ロケット弾が一日に数発も飛んできます。そのため人口は激減し、現在は2万人台にまでなってしまいました。睡眠障害やPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ子供たちも少なくありません。
現在も日常的にガザからロケット弾が飛来します。いうまでもなく無差別攻撃です。今年7月1日夜、ロケット弾がスデロット市の幼稚園に着弾し、建物が損傷しました。幸い、負傷者は無かったようです。最近では、8月22日にも着弾しています。そのときは、イスラエル国防軍が、ガザのテロ組織であるハマスの発射施設に反撃の空爆を実施しました。しかし、世界のメディアは、ガザ地区の被害や犠牲者の映像で流しても、ハマスが行っているロケット弾攻撃はほとんど伝えません。一方的に、反イスラエル、親パレスチナの報道を繰り返し、結果的にユダヤ人への憎しみを煽っています。世界はそんな同じようなことを千数百年来、続けているのです。
以前、GCCはBFPをとおし、イスラエル南部の町アラドをサポートしていました。現在は、スデロットをサポートしています。ユダヤ人の目が開かれ、頑なな心が砕かれ、彼らの中からナザレのイエスをメシヤとして受け入れる「残りの民」が興されることを願ってのことです。彼らの信仰の回復が、世界の祝福となることを信じるからです(ロマ11:12)。
「なぜ、パレスチナ人をいじめるイスラエルのために祈り、サポートするのか」というクリスチャンにときどき出会います。彼らは誤解しています。パレスチナは被害者で善、イスラエルは加害者で悪という構図は成り立ちません。ましてや、キリストは正しい者のために祈れ、悪い者は呪え、とは教えておられません。私たちはただ、イスラエルの回復という「新しい契約」の成就を願って祈っているのです。