叫ぶ石

週報に掲載されるコラム

「その時の自分の顔は」

7,8歳頃の記憶です。夜汽車で向かい合わせになった30代半ばの婦人が、次から次へとキャラメルをクチャクチャと噛む顔をじっと見つめていました(子供特有の凝視です)。澄ましていれば整った細面の顔がいびつに歪み、奇妙で不思議で面白かったのです。いや、はっきり言えば醜いものでした。クチャクチャという音も不…

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「迷ったら基本に戻れ」10725

キリスト信仰の人生を歩んでいても、挫折したり、壁にぶつかったり、満ちに迷ったり、およそ混乱して何をどうしていいかわからなくなることがあります。そんなときどうするか。信仰のABCに戻ればいいのです。信仰のABCとは・・・ A.キリスト以外に救いはない  私たちの身代わりとなって死なれたのは、イエス・キ…

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「生き残る信仰」100718

新約聖書には、サドカイ派とパリサイ派の二つのグループが登場します。サドカイ派は大祭司や、祭司長、長老など社会の富裕層からなり、ユダヤの宗教、政治、社会の実権を握っていました。宗教的には神殿中心主義で、神殿で行われる儀式や祭りは彼らが担っていました。パリサイ派と異なり、復活や天使、悪霊の存在は信じて…

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「暗記の勧め」100711

筆記具類、紙類の質も量も貧弱で、識字率も低かった時代に、聖書や福音をどうやって伝え、広げたのでしょうか。記憶です。 私たちは聖書を昔の人のように記憶しなくなりました。昔の人のほうが記憶力はよかったのは間違いないと思います。今は、家にも教会にもカバンの中にも聖書があり、いつでも聖書を取り出して読めるの…

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「新しい明るい鏡」100704

「みことばを聞いても行わない人がいるなら、その人は自分の生まれつきの顔を鏡で見る人のようです。自分をながめてから立ち去ると、すぐにそれがどのようであったかを忘れてしまいます。ところが、完全な律法、すなわち自由の律法を一心に見つめて離れない人は、すぐに忘れる聞き手にはならないで、事を実行する人になり…

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「上ばかり見ていたら」100627

長野県野辺山で、数日をひとり過ごしてきました。新緑の木々に囲まれ、周辺を1万歩近く歩きまわっても、誰ひとり出会うことのない環境でした。連日の曇と雨でしたが、目の前に八ヶ岳の雄姿を望むことができました。 朝からカッコウ、トッキョキョカキョク、ピーチク、ホーホケキョ、ピロロ、ルルルなどの鳴き声がひっきり…

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