安息日

七日目は、あなたの神、主の安息である。あなたはどんな仕事もしてはならない。──あなたも、あなたの息子、娘も、あなたの男奴隷や女奴隷も、あなたの牛、ろばも、あなたのどんな家畜も、またあなたの町囲みのうちにいる在留異国人も──そうすれば、あなたの男奴隷も、女奴隷も、あなたと同じように休むことができる。あなたは、自分がエジプトの地で奴隷であったこと、そして、あなたの神、主が力強い御手と伸べられた腕とをもって、あなたをそこから連れ出されたことを覚えていなければならない。それゆえ、あなたの神、主は、安息日を守るよう、あなたに命じられたのである(申命記5:14、15)。
安息日は、神が創造のわざを6日間で終え、7日目に完了を宣言して休まれたことを起源にしています。そして神は、出エジプトしたイスラエル民族に、「十戒」の一つとして安息日を定められました(出エジ20:8)。
安息日は祝福です。と同時に、主は安息日を破る者に死を宣告しておられます(民数記15:32~)。イスラエルは400年近くエジプトで奴隷状態にあり、休みがありませんでした。主がせっかく奇跡の偉大なわざで奴隷から解放し安息日を定められたのに、また休みなく働いて奴隷状態に戻るのか、と怒られるのです。休むことはそれほど大切なのです。
そして、安息日にはもう一つ意味があります(申命記5:14)。あなたが休みなく働いたら、周囲の人、家族や部下や関係者も休めなくなるから、あなたがまず休め、ということです。イスラエルの共同体にも奴隷がいました。主はその奴隷を休ませるために、あなたも休め、と命じておられます。あなたはエジプトで奴隷として酷使されたが、同じように奴隷を扱ってはならない、いや、家畜でさえも休ませよ、と言われるのです。
本来、安息日は、他者の許可がなければ休めない人たちのために定められました。神でさえも6日間働き7日目には休んで、人に休みの許可を出されたのだから、あなたも必ず休め。そして、みんなが休めるために、あなたも休め、ということです。
*最近の米国のWEBニュースから。「ハフィントンポスト」のハフィントン氏が、安息日にスマホを使わないユダヤ文化を称賛し、「安息日は子供たちへの贈り物であり、世界も見習うべきだ」と述べています。あなたも日曜はスマホを休ませてあげませんか。