幼児の聖書教育

高齢化は進み、少子化には歯止めがかからず、そのため47都道府県は維持できず、三大都市圏は終わり、一極集中の東京も老化し、存続できない市町村が増え、社会が成り立たない地域が広がっていく。河合雅司氏は、著書『未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること』(講談社現代新書)で、そんな深刻な事態に陥っていくことを、数字で検証しながら、予告しています。 少子化問題は昭和の終わりから始まっていました。それは1989(平成元)年の「合計特殊出生率1.57ショック」で明らかになったのですが、国民はバブル経済に踊らされ、思考停止に陥っていました。「平成は少子化を傍観した時代」だったのです。 解決に乗り出すのが遅すぎました。日本が内部から崩壊し始めていることに対する認識が弱く、人口問題を「他人事」のように考えてきたと、河合氏は言います。「出産期(25~40歳)」の女性が激減した今、人口増加は望めません。  これは日本の教会にも言えることです。教会員が高齢化し、子供の数が減ることは、目に見えていました。しかし、その「認識は弱く」「深刻には受け取らず」「他人事のように傍観し」「もう遅い」という状況に追い込まれました。教会が中高年ばかりになったら、若い世代は集まらず、子供は生まれません。教会は子供たちに、神の国の祝福を受け継がせることを怠ってきました。ここ30年で教会数も教会学校も減り続け、これから10年で激減すると思われます。  河合氏は、急速な少子高齢化の時代では、これまでの成功モデルを追いかけても、破綻すると言います。教会も過去30年の成功パターンでは、やはり破綻するでしょう。一時的に人を集められても、世代が交替すれば消えていきます。  GCCは、「何世代にまで祝福を継続する教会」を建て上げようとしています。2000年近く世界に離散していたユダヤ人が、幼い時からの聖書教育を重視して、民族と信仰を維持したように、GCCも子供を聖書で育てることにこれからも力を入れていきます。そのために、あらゆる年齢層の皆さんが、与えられた賜物や時間を用い、直接的にも、間接的にも、子供の成長に関わってくださることを願っています。