聖書百遍

今年は、使徒20章32節をテーマ聖句とし、礼拝で毎週斉唱してきました。そろそろ暗唱できるころではないでしょうか。
「私の舌はあなたの義とあなたの誉れを日夜、口ずさむことでしょう」(詩 35:28)。私たちは、それを実践しているわけです。
 中国に、「読書百遍義自ずから見(あらわ)る」という教えがあります(『三国志』魏志では「千遍」)。日本でも、江戸時代(あるいは半世紀前)まで、これが奨励されていました。これは、多読乱読の勧めではありません。大事なことが記された書物をくり返し読みなさい(聞きなさい)、そうすれば意味(義)はおのずからわかるようになり、身についてくる、そうして行いとなり、習慣となり、生き方が変わる、ということです。
 いうまでもなく、「読書百遍」すべき書物は、聖書のみです。その中でも、自分に語られていると思う箇所は、日々、「口ずさむ」べきです。
 他の書物も読むべきでしょう。しかし、「真の知識」と「情報」をはっきり区別して読まなければなりません。聖書だけが「真の知識」です。あとはすべて情報です。情報は時代とともに変化し、過ぎ去り、消えていきます。
 情報にもいろいろあります。読んではならない情報、読まないほうがいい情報(読んでも忘れたほうがいい情報)、読む必要がない情報、一度読めばいい情報、一度は読んでおいたほうがいい情報、再度読んでもよい情報などです。これをしっかり見分けて取り扱わなければなりません。
聖書に関する本も、やはり情報です。その中にも、一度読んだほうがいい情報から、読んではならない情報まであります。
何よりも、聖書百遍を目指しましょう。そのために通読はもちろん、Dノート、QT利用などいろいろ工夫したいと思います。