乗ると人が変わる

 「車に乗ると性格が変わる」という人は少なくありません。しかし最近は、「自転車に乗ると人が変わる」とも言われます。自転車を走らせると、規則を守らなくなる、いや無法暴走族になる人が多いそうです。日経の「クイックサーベイ」によると・・・「自転車運転時に規則を守るかどうかは、『信号を守る程度』が4割、『規則はほとんど意識しない』が3%強。自転車に乗っていた人が死亡した事故で、自転車側に法令違反がなかったケースは全体の3割足らずとのデータもある」(061218)。もちろん、歩行者にぶつかり死なすという事故も多発しています。「サーベイ」には、マナーも規則も守らない自転車への怒りの声があふれていたとのことでした。規則を守らないと、彼我の一生を狂わせてしまうことになるのは、自動車事故の場合と同じです。

 自転車や自動車は、自分が走るよりも、楽に早く走れます。自分の思うとおりに運転して、どこにでも行けます。自分の力を超えて、自由になれることが、性格を奔放にし、感情を興奮させてしまうのでしょうか。

 同様に、「キリストに乗る」なら、人が変わります。あなたの品性が、キリストの品性に変わっていきます。自転車に乗るのとは反対に、柔和、謙遜、分別、勇気、平安・・があなたの心を覆い、キリストに似てきます。主の霊が「あなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです」(ヨハネ14・17)。

お遊びで、サタンのお面をつけたら、おそらくサタンのように振舞おうとするでしょう。キリストのお面をつけたら、キリストのような言動をしようとするでしょう。あなたも、キリストに乗り、キリストのお面をつけているつもりで、言葉と行いを選ぶようにしてはいかがでしょう。