集中力

電車内、近くの座席で携帯電話が鳴りだしたとします。それだけでもマナー違反です。しかし、少なからぬ人が応答します。「今電車の中ですので、あとで・・」と切る人もいますが、そのまま話し始める人もいます。小声の人もいますが、傍若無人の声で話す人もけっこういます。周囲の人の視線を受けても、平気の平左でマナー違反を最後まで続けます。ひどいのは、話し終わった直後、自分でかけ直す人です。立て続けに、2本、3本と受ける人もいます。マナーモードに換えもせず、受信音を何度響かせても無頓着です。しかも、まったく周囲を見ようとしません。「何が悪いのよ」と、開き居直っているわけではありません。周囲に人がいないと思っているのです。完全に自分の世界に没頭しています。これって、ものすごい集中力だと思いませんか。

手鏡で化粧に専念する女性もそうです。イヤフォンから大きな音を漏らして、音楽の世界に浸っている人もそうです。視線を浴びても、不思議なほどに気にしません。独り別世界にいます。

こうした人たちの集中力の高さには、本当に驚かされます。並外れています。
あなたは、これほどの集中力を、聖書を読むときや祈りのときに欲しいと思いませんか。私は欲しいですね。本当に独りのときでさえ、あれほどの集中力は、なかなか発揮できないのですから。

あれほどまでに、雑念、雑音、人の目、一切気にせずに、賛美をささげ、主との交わりに没頭できたら最高ですね。

さあ、ではこの朝、彼らに負けず、私たちの愛する主への礼拝に、すべての思いを注ぎましょう。自分を取り巻いている苦難、煩い、気になることを、すべて主に委ねて。