山梨県立大の学生新聞「遊刊ケンダイ」が、エープリルフール記事として、「飯田キャンパス24時間開放へ」「遅くまでリポート作成ができる」「友人と夜を徹しての議論ができるなどの意義は大きい」と報じたところ、なんとそれが現実になってしまいました。その記事を読んだ県知事が、「学生の要望があるなら」と同大に働きかけたのです。学生たちはびっくり。同新聞は、これはエープリルフールであると明かし、「警備費や電気代などがかかるが、県に予算がなく、時間延長の希望ゼロ」と説明していたのですから (070418毎日)。
学生たちは、絶対ありえないと思っていましたが、県にはいとも簡単なことでした。彼らは、ジョークでしか本音の希望を言えませんでした。そして、すかさず「でも、絶対無理なんですよね」と自ら否定してみせたのです。しかし、そんなかたちででも希望を言い表わなければ、ずっと実現しなかったのです。
あなたも、「無理だ」と信じて疑わない希望がありませんか。自分で勝手に不可能だと決め付けている願いがありませんか。あなたには不可能でも、神には可能です。
「それは人にはできないことですが、神は、そうではありません。どんなことでも、神にはできるのです」(マルコ10・27)
希望は心に信じ、口で告白して、実現します。告白しなければ、実現しません。
ただし、冗談ぽく言ってはなりません。自ら「でもねぇ・・」と言ってもなりません。神が実現してくださる願いは、祈るうちに、心に確信が生まれます。そして、言葉で表現できるようになります。「できるものなら、と言うのか。信じる者には、どんなことでもできるのです」(同9・23)。