福音とは何か。
それは「良き知らせ」です(英語のgospelはgodspell、good newsの意)。どんな「知らせ」なのか。その内容を、まず聖書から列挙してみましょう。
?救い主の誕生「今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです」(ルカ2・10、11)。
?神の国の到来「イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べて言われた。『時が満ち、神の国は近くなった。悔い改めて福音を信じなさい』」(マルコ1・14、15)。
?貧しい者の救い「・・主が、貧しい人々に福音を伝えるようにと、わたしに油を注がれたのだから。主はわたしを遣わされた。捕われ人には赦免を、盲人には目の開かれることを告げるために。しいたげられている人々を自由にし、主の恵みの年を告げ知らせるために」(ルカ4・18、19)。
?父なる神の無償の愛と赦し「放蕩息子」(ルカ15)、「1万タラントの借金の棒引き」(マタイ18・23〜35)など。
?救い(神の国・永遠のいのち)への招待『盛大な宴会のたとえ』(ルカ14・16〜)「ある人が盛大な宴会を催し、大ぜいの人を招いた」。
?恵みによる救い「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」(ヨハネ3・16)。「ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです」(ローマ3・24)。
?信仰告白による救い「なぜなら、もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせてくださったと信じるなら、あなたは救われるからです。人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。」(ローマ10・9、10)
?十字架と復活の福音「私は今、あなたがたに福音を知らせましょう。・・・この福音によって救われるのです。私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、・・・キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書に従って三日目によみがえられたこと」(Iコリント15・1〜)。
以上から、福音とは、「キリストを救い主と信じ告白するなら、ただそれだけで罪赦され、永遠のいのちを受ける」、そして「すべての人が救い主に招待されている」といえましょう。