永遠のいのち」

今週は「永遠のいのち」です。「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」(ヨハネ3・16)とあるとおり、キリストを信じる者は「永遠のいのち」を受けます。では、「永遠のいのち」とは何でしょう。まず、聖書から何箇所か引いてみます。

1.キリスト自身
 「それで私たちは、真実な方のうちに、すなわち御子イエス・キリストのうちにいるのです。この方こそ、まことの神、永遠のいのちです」(Iヨハネ5・20)。

2.三位一体の神を知っていること
「その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣わされたイエス・キリストとを知ることです」(ヨハネ17・3)。「自分の肉のために蒔く者は、肉から滅びを刈り取り、御霊のために蒔く者は、御霊から永遠のいのちを刈り取るのです」(ガラテヤ6・8)。「知る」とは、聖書においては、強い関係を築き、深い交わりをすることです。それは父なる神と子なる神のように「一体である」関係です(ヨハネ14・14、15)。

3.地上での生死を越えて生きること
 「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです。また、生きていてわたしを信じる者は、決して死ぬことがありません」(ヨハネ11・25,26)

つまり、「永遠のいのち」とはキリスト自身であり、その方が私たちのうちに生きてくださることです。そして、「永遠のいのち」を生きるとは、キリストを知り、キリストともに生きることです。キリストを信じる者は、肉の体が滅んでも、「新しい天と地」でキリストとともに「朽ちることのない栄光の体」で生きます。そのいのちの味わいを、今、この世で体験できるのです。そのとき、「肉の体(能力や外貌や所有物)」に縛られた生き方から、「永遠の栄光の体」を視点とした生き方に変わります。そんな「新しくされた自分」を想像してみてください。まったく違った価値観で、自分や人や社会を見るようになるはずです。