変動の時代の道標

「たとい山々が移り、丘が動いても、わたしの変わらぬ愛はあなたから移らず、わたしの平和の契約は動かない」と主は言われる(イザヤ54・10)。

今年は、世界的経済不況が深刻化し、社会に大変動があると予想されています。しかし、「山々が移り、丘が動く」ような事態になっても、神の愛は不変であり、キリストにある平安(ヨハネ13・34)は不動です。

?恐れるな。しかし、覚悟はして置こう
 「山々が移り、丘が動く」時代を恐れてはなりません。恐れは事態を実際より絶望的に見えさせ、的外れなことを行わせます。逆に、「山々が移る」ことはないだろうと希望的観測に逃げてもなりません。「山々が移る」ことを予め覚悟しておけば、信仰は動揺しません。

?人が考え出した小径を行くな、神の不動の大道を真っ直ぐ歩もう
神の愛は微動だにせず、神の救いも計画も不動であると確信するなら、神の大道を右にも左にもそれず、真っ直ぐ歩みましょう。それが遠回りのように見えても、人の造った小道を行ってはなりません。人の道はいずれ行き詰ります。

?神の不動の愛で訓練されよう。
私たちを訓練するのは、神の不動の愛です。たとえ神が私たちを怒り、顔を隠されたようでも(8節)、神の愛は変わってはいません。その愛を信じ、自分を欺かず、自分の有様を正直に告白しましょう。常に神の愛に立ち返ることが、私たちの信仰を成長させます。

?世の中の道標となろう
 混乱と不安の時代は、私たちが世の人々に対し、救いの道標となるチャンスです。「山々が移り、丘が動き」、すべてが変化するときに、動かず立っているものがあれば、それが道標になります。もし私たちが、神の愛と真理に立って動かなければ、人々の道しるべになります。キリストにある希望を指し続ければ、人々は必ずその方向を見るようになります。