野菜バカ

「野菜バカ」と呼ばれる人たちがいるという。野菜ばかりたくさん食べて、野菜の栄養がまったく吸収できていない人のことだ。「美容と健康意識の高い人ほど、野菜バカになっている」そうだ。いくら野菜不足になりがちだからといって、基本的な熱量を摂取せずに、野菜で無機質ばかり取り入れても無意味である。ダイエットで野菜だけにしていると、体は冷える一方だという。体を冷やすと、体は脂肪をためるようになる。まず、たんぱく質、炭水化物、脂質という三栄養素をバランスよく取り、その上でミネラルやビタミンの無機質を含む野菜類を摂取して、初めて体は健康に保たれる。鉄分などは、肉と一緒に食べなければ体に取り込めないようになっている。
 信仰生活に関しても、同じことが言える。「御言葉、祈り、奉仕、賛美、伝道」はバランスが取れていなければならない。

 どんなに伝道しても、祈りの代わりにはならない。祈り不足になると、自分の考えと努力で伝道するようになる。それで主に仕えている気になってしまう。音楽賛美が楽しくなると、御言葉や祈りがおろそかになってしまうことがある。「奉仕が私の祈りです」というのは間違いである。「マルタ」(ルカ10章)になってしまっている。

 祈りが楽しくなると、それで御言葉を学んでいる気になってしまうこともある。聖書研究が面白くなると、祈りが億劫になることもある。一つの領域に集中しすぎたり、逆に無関心になったりすると、信仰生活がいびつになる。

 「御言葉、祈り、奉仕、賛美、伝道」がバランスよく一つになって、豊かな礼拝となり、健康な信仰成長が期待できる。好き嫌い、得意苦手、上手下手を越えて、主をほめたたえ、感謝し、喜びつつ、すべてを実践するように心がけよう。御言葉10+祈り10+奉仕10+賛美10+伝道10=礼拝100となろう。しかし、御言葉20+祈り0+奉仕20+賛美0+伝道0=礼拝10となるかもしれない。互いに相乗効果があるのだ。