喧嘩

今年、「結婚情報センター」(東京都)による夫婦喧嘩の頻度の調査が発表されている。全国平均でみると、月に1、2回(27%)が最も多く、年1、2回(25%)、数年に1度(19%)、週1、2回(16%)と続いた。「しない」は10%、「毎日」は2%だった。ただ、地域別に見ると、甲信越は、「週1、2回」が「月に1、2回」が並んでトップ(23%)。近畿は、「数年に1度」と「月に1、2回」が23%で同率トップだった。

喧嘩の原因・内容は、「態度・価値観」が27%と最多で、学校や教育方針など子供関係(15%)、家事関係(14%)と続く。やはり地域差があって、全国的には10%で5位だった給料や小遣いなど家計関係が、北海道と沖縄はそれぞれ15%、16%で、2番目に多かった。

 では、どうやって仲直りするか。6割は夫が折れて仲直りするとの結果だった(うちは全国並みか、と妙に納得された方もおられよう)。

 仲直りまでの期間は「寝て起きたら」が45%、「すぐ」25%、「2、3日」23%、「1週間以上」は3%だった。70%は、「日が暮れるまで憤ったままでいてはいけません」(エペソ4・26b)という教えに、期せずして忠実であるようだ。夫婦喧嘩に限らず、このことは実践したい。

寝不足や蒸し暑い日が続くと、夫婦間だけなく、家庭内でも、社会でも、苛立ちが募りやすくなる。そうなったら、しばし席をはずし、心を落ち着けたほうがよい。また、たとえ「怒っても、罪を犯してはなりません」(エペソ4・26a)を心に留めよう。後悔するとわかっているのだから。

また、月一度、礼拝でも唱えているIコリント13章を思い起こそう。「礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず」(5節)。怒らないことも、また愛の表現である(主への冒涜、不義に対する正当な怒りは別だが)。