「水泳は冬の間に上達し、スケートは夏の間に上達する」という格言があります。冬に水泳をしたほうが上達するという意味ではありません。夏の間に体を一所懸命鍛えるなら、体を休めている冬の間に、夏の練習成果が脳に刻み込まれ、脳と体がスムースに連携するようになるというのです。スケートについても同じです。
聖書の言葉を学び、キリストと出会う体験をして感動することは大切です。しかし、感動止まりで放っておくなら、その体験の成果はやがて消えてしまいます。感動を御言葉と結び付けて記憶にとどめ、それを心の中で繰り返し反芻することなしには、信仰の原動力としてたましいに定着することは難しいと思います。
御言葉を学んで感じるところがあれば、イメージトレーニングをしましょう。たとえば「機会を十分に生かして用いなさい」(エペソ5・16)に心動かされたら、主は具体的に私にどんな機会を与えてくださっているのかと思いを巡らせ、現実にどうすることが機会を生かすことになるのかを考え、実際にそれを実行している自分を思い描くのです。また、難しい問題で人と向かい合う場合も、落ち着いて正しい態度と寛容さを保ちながら対応している自分、想定できる状況で「塩味の利いた言葉」を発している自分を、想像してみるのです。
もちろん、主イエスは「・・・何をどう弁明しようか、何を言おうかと心配するには及びません。言うべきことは、そのときに聖霊が教えてくださるからです」(ルカ12・11、12)と教えておられます。でも、「あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい」(Iペテロ3・15)というのも正しいことです。目をつむり、聖霊に心を開き、御言葉に思いを馳せ、何度も反芻し、御言葉を具体的に実践している場面を思い描いて、本番を迎えると、良い結果が出やすいと確信します。そういうまとまった時間が1週間に一度はもって欲しいですね。HOPもそんな時間になると思います。