40年前、東京で下宿生活を始め、初めて銭湯に入りました。私の不慣れを見破ったか、湯船につかっていた見知らぬおじさんが、笑顔で話しかけてきました。「湯船に入る前に、まず湯かけをするんだよ。飛び込まない。タオルは湯に入れない。それから、洗い場ではシャワーや石鹸の泡が隣の人にかからないように気をつけるんだよ。・・・ところで、故郷はどこ?」。
今年のGCCファミリーキャンプは、東京のある教会とオリーブの里の施設を分かち合いました。私はその教会の若者たちと温泉で一緒になったのですが、泡もシャワーも飛び散らす、濡れた体でしずくを垂らしながら脱衣所に上がって来るなど、ちょっと無作法でした。
では、GCCシェイカーズの子供たちはどうだったのか。私はお風呂では一緒にならなかったので、わかりません。でも食堂では、厨房のおばさんに「冷房中なのでドアを閉めて」と注意をされていました。やはり、子供たちには、子供のうちに、礼儀やエチケットも教えていかなければなりません。正しい言葉使いも植え付けたいと思います。子供たちはまだ教えられていないことが多いのです。みなさんも子供たちの口から汚い言葉が出たら、ただ注意するだけでなく、よい言葉を教え込んでください。TPO(時と場所と状況)をわきまえない行動があったら、正してやってください。それも、神の家族である教会の務めです。愛は、「礼儀に反することをせず(口語訳・不作法をしない)」(Iコリント13・5)だからです。
教会では、男女、年齢、民族、出身、地位、能力などに関係なく、神の前にみな平等です。とはいえ、年上の人、特に高齢者には、親しみと同時にそれなりの敬意を表すべきです(Iテモ5章)。子供たちを、この世の価値観から解放すると同時に、聖書の価値観を植え付けなければなりません。商店街のビルに移れば、子供たちも教会の「看板」になります。