地震に備える⑧

「天災は忘れたころにやって来る」ものです。忘れているから、起こったときに大災害になるのです。

京都大学大学院教授・藤井聡氏の警告を思い出しましょう。

「過去2千年の日本の歴史の中で、東北太平洋沖で起きたM8以上の地震の前後10年以内には、必ず首都直下地震が発生している。今回も、相当程度の確率で近い将来、首都直下地震が襲うことは間違いない。」

みなさん、今も、心構えと準備に怠りはありませんか。3.11から遠くなればなるほど、気が緩んでくるものです。

もう一度確認しましょう。

・災害は、主のしもべとしての役割を果たす時だと考える。

・自分だけ助かろうと思わない。

・いざというときに、心を平静に保てるようにする。

・助かり方を知っておき、人の分まで備える。

特に都心に出かけるときは、この心構えを携えて行ってください。

また、被災地東北の人たちのことを忘れないようにしましょう。クリスマスと正月は、家族を失った人、希望が見えない人、孤独な人には、かえって寂しさが身にしみるシーズンです。復興支援ソング「花は咲く」を耳にしたら、被災者のために短くても祈りましょう。クリスマスや正月を不自由なく迎えられる人は、捧げ物をしましょう。可能な人は、実際に被災地を訪問することをお勧めします。

こうしたことが、意識せずに「天災は忘れたころにやって来る」ことを阻止する方法にもなるのです。慈しみの心を持つことが、おのずから目を覚ましていることになります。