子供は真似る

今年、小学校に入学したA子ちゃんの家に、担任の先生から電話がかかってきました。電話に出た母親がA子ちゃんを呼んで言いました。

「いま、担任の先生から電話があったわよ。」「なんていってた?」「明日、学校に来てくださいって。何かしたの?」「たいしたことないよ。」「ほんと?お母さん、心配よ。」

A子ちゃんは得意顔で言いました。「だいじょうぶよ、おかあさん。おとうさんにはだまっておいてあげるから。」

お母さんは日頃、「お父さんに話すからね」と言って脅していたのを、子供なりに逆手に取ったようです。

子供はこの世の中の真似をします。家では親の真似をし、学校でほかの子供の真似をし、そしてテレビで大人がしていることの真似をします。子どもは、真似をしながら育っていくのです。それは、人が神に似せて造られたからです。「さあ人を造ろう。われわれのかたちとして、われわれに似せて」(創世記1・26)。本来は、神のご性質に似せて造られたのですから、神の子イエスのなさったことを真似るべきなのです。イエス様自身、

「わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます」(マタイ11・29a)。

とおっしゃっています。

私たちは、教会でも子供たちに見られていることをもっと意識しましょう。基本は挨拶です。子供に礼儀正しくなってもらいたいなら、教会でも家庭で大人がまずそうしましょう。祈りを覚えさせたいなら、まず親の祈りの姿を、勉強させたいならなら、まず親が聖書や本を開いて集中している姿を見せましょう。

今日は子供の日。子供たちに祝福の祈りをしませんか。