先週の主日に遣わされた静岡県磐田は、サッカーのジュビロ磐田で知られる人口13万の町です。東京の大雪を何とか抜け出して、新幹線ひかりと在来線を乗り継いで3時間、雪は次第にまばらになり、いつしか全くなくなっていました。快晴で、遠くに真っ白な富士山が望めましたが、空っ風が強く、体感温度は相当低くなります。
静岡県は東側の伊豆、中央の駿河、西の遠江(遠州)の三つに分かれます。遠州に属する磐田教会の人たちは、私を相手に磐田と遠州自慢に花を咲かせました。静岡は徳川家ゆかりの地なので明治政府から不遇に処せられ、そのため教育に力を入れたという教育県自慢。遠州の空っ風は日本一という誇り。浜松市や静岡市は政令指定都市だが、磐田は奈良時代に国分寺が建てられた土地であり(国指定の特別史跡で国宝と同格)、磐田こそが静岡の中心であるという自負など。もちろん、ジュビロ磐田やみかんやお茶(美味しかった)も自慢です。牧師さんからは、神学校で「教理について書け」というテストの問いに「私の郷里は〇〇市で・・」と郷里自慢を書いて教官から高評価を受けた友人の話や、牧師として遣わされた教会が日本の中心である(そこから日本中に福音が広がる)と言い放つ先輩の話などを聞きました。宣教というのは郷土愛でもあると思わされました。
東海地区はスウェーデンミッションが教会を建てていった地域です。妻が神学生の頃、1年間遣わされていた天竜の教会もそうです。そこのメリー・アクセルソンという宣教師のことを知っている信徒の方もおられました。非常に厳しい人だったそうです。妻は「気難しい人だった」と言います。しかし、日本語は上手で書道の有段者であり、祖国には帰らず、遠州に骨を埋めました。
ところで、磐田教会の方たちから、「東村山って埼玉でしょ」と言われ、そんなものなんだろうなと思いました(埼玉が悪いわけではありません)。でも、GCCが置かれている所が世界の中心であるという意識で伝道したいと思います。