キリストの栄光教会はBFPを通して、イスラエルのアラドという町の支援をしてきましたが、今年からスデロット市に変更になりました。
スデロットは1951年、イランやイラク、北アフリカのイスラム諸国から追放されたユダヤ人難民が貧困の中で築いた町です。80年代にエチオピア系ユダヤ人、90年代には旧ソ連から大勢の帰還民が押し寄せ、人口が膨れ上がりました。サピール大学を有し、ミュージシャンや詩人を輩出する文化の町でした。
しかし、ガザ地区(過激派ハマスが実効支配するパレスチナ自治区)から最短で1kmも離れていないため、2000年の第二次インティファーダ(武装闘争)以来、15年間、ロケット弾やミサイルによるテロ攻撃を日常的に受け続けてきました。その数は数千発にも及びます。そのため住民の流出が加速し、工場も多くが閉鎖して、現在の人口は2万人にまで減ってしまいました。残った市民も7割以上がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいます。テロ攻撃最前線の町であるために、新たに工場が進出してくることはなく、失業率も上昇する一方で、税収も減り、福祉予算も大幅にカットされました。
日本では、ガザ地区の悲惨さばかりが報道され、イスラエルのこうした町々の悲惨さはほとんど意図的に報道されません。また、ハマスは、その憲章で、イスラエルを抹殺しユダヤ人を追放することを最終目標に掲げており、それを達成するまではテロを止めないグループであることも伝えられていません。
私たちは、苦境に立たされているスデロット市を、祈りと献金で支援します。献金は、BFPを通して、住民の中で最も貧困に苦しむ家庭に届くそうです(BFPは同時にパレスチナ人への経済的支援もしています)。三千年来続けられてきた「エルサレムの平和のための祈り」を続けましょう。