6月に中国に帰られたRさんは、デボーションノートの学び(中国語エクレシア)に毎週参加されていました。帰国が近付いた日、私に聞いて欲しいことがあると、Sさんを通訳に立てて話されたことがありました。その一つはGCCに対する感謝でした。
Rさんは中国でクリスチャンになり、長らく教会に通われましたが、無牧師状態で聖書をきちんと学ばれたことがありませんでした。「それが、中国語エクレシアに出席して、初めて聖書の奥深いところを知ったのです。目が開かれる思いです。どんなにこの教会に感謝していることか」と、涙を浮かべながら切々と語られました。そう聞いて、私のほうが驚きました。通訳を通してでしか話ができず、もどかしさを感じ、そんなに伝わってはいないのではないかと思っていたからです。しかし、Sさんの通訳が良かったのでしょう。ちゃんと伝わっていました。私は感動しました。
Rさんの聖書の学びへの熱心さは本物でした。帰国されてからも、スカイプでエクレシアに参加されているのです。通訳+スカイプだとかえって無駄話がなく、御言葉がどんどん入っていくように感じました。翌週は、Rさんの奥さんも木曜は仕事を休むことに決めて参加、さらに次の週は教会の仲間にも声をかけ、なんと計5人の参加になったそうです。また、出産のために帰国されたFさんもときどき加わっています。
「聖書を教えに来てほしい」。それがRさんの声です。そして、「私たちでも役に立てるんだ」。それが私の驚きの声です。聖書の学びを必要としている人たちがいて、私たちの教会でもその必要に応えられるのなら、教える人を送り出したいところです。
「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります」(使徒1:8)。この御言葉は、それを信じた教会の上に成就していきます。「証人」となる人がおこされ、条件が整っていくように祈りましょう。オリーブの里でのファミリーキャンプの今年のテーマは「海外宣教」です。