食品ロスを減らす

クリスマス、年末年始、断食をしましょう、と言うのは無粋かもしれませんが、今日、世界で8億4000万人が飢餓状態にあることも心に留めたいと思います。

小麦、米、トウモロコシを三大穀物といいます。その年間総収穫量は23億トンで、世界の現人口数の2倍を養うことができるのだそうです。しかし、実際に穀物として食べているのは全体の40%強です。30%以上が家畜の飼料にされ、肉に変えて食べられています。トウモロコシは、石油の価格が上がると、バイオエタノールの材料として使われます。

日本は食料自給率39%で、残りは輸入に頼っています。世界最大のトウモロコシ輸入国でもあります(消費国ではない)。日本も世界の飢餓に加担していることは間違いありません。どのようにしてか。食品ロスによってです。まだ食べることができる食品だけでも、毎年500~800万トンも捨てられています。包装の一部が不備であるだけでも捨てられるのです。私たちも、まとめ買い(大量買い)、食べ残し、バイキングで取り過ぎ・・・をしていることはないでしょうか。

私は子供のころの記憶に残る夕食は、ご飯とタクワンだけ、ご飯とキュウリだけ、ご飯と塩昆布だけ、ご飯となまこだけ、ご飯と味噌汁だけ、というものです。今からすれば半断食のようなものです。あの頃のおなかの物足りなさ (ひもじさからではない)の記憶 から、どうしても買い置きをしてしまいます。それで、「消費期限のものを次々食べなければならないので断食する機会が減る」と妻に叱られています。確かに、豊かになった今日、買い控えるということも、世界の飢餓対策になるのではないかと思います。

ということで、年末年始のDN(デボーションノート)は「断食」がテーマです。断食をする最大の目的は、心の焦点を主にだけに合わせ、主に近づくことです。しかし、食品ロスを減らすことにも心を留めたいと思います。