「御言葉をエコで実践」100321

成功志向、上昇志向、金持ち志向、高級品・ブランド志向、海外志向が下火になり、自分だけの密かな趣味、日本の伝統的文化、地方の田舎の生活を楽しむ傾向が普通になっているそうです。趣味にはお金をかけます。しかし、食事も服も贅沢はしない、あるいは買わない、服は古着屋で格安ので済ませる、旅行はしても日本の田舎、離れ島、世界遺産で、欧米の大都会には興味薄、なのだそうです。30年前の母親のコートを着、古着屋で買った百円の服を着て会社にいくというOLも紹介されていました。経済不況だからというわけではなく、景気が回復してもこのライフスタイルは変わらないだろうとのことです。むしろ環境を考えたエコライフが若者に浸透しているのだと思われます。

 自己啓発、積極思考、自己実現といったアメリカのプラグマティズム(実用主義、効果があれば真理)、功利主義(社会に益、効用があるものが善)、大量消費、「大きいことはいいことだ」という考え方は、今や鳴りをひそめつつあります。欧米の思考、文化、価値観からの離脱は悪いことではありません。欧米の価値観イコール聖書の価値観というのは大変な誤解で、むしろ聖書の真理を歪めていました。

 若者の「面倒くさいことはしない」という傾向は問題ですが、人と競争せず、名誉を求めず、多くを消費せず、贅沢を願わず、「静かに仕事をし、自分で得たパンを食べ」(IIテサ3・12b)、穏やかに暮らしていきたいというのは、歓迎すべきなのだと思います。

 ライフスタイルが変化しつつある今、教会もメッセージの伝え方を変えていくべきでしょう。クリスチャン自身が貪欲から解放され、聖書の御言葉をエコライフで実践していく時代です。