日本列島は台風の通り道であり、地震の巣窟です。
台風は年平均11個が接近、うち3個が上陸します。台風の当たり年だった1990年と93年には6個、04年は10個が、右にも左にもそれず、日本列島を縦断していきました。地震は、1900年代に、阪神淡路大震災をはじめM7か震度6弱以上が15回。最大は北海道東方沖地震M8.2 、震度7が2回でした。今世紀に入ってからは21回、最高は十勝沖地震のM8.0、新潟中越地震の震度7でした。そして、今、南海地震、東海地震が起こる可能性が高まっています。テロや犯罪に苦しむ外国に比べて、日本は平和で安全で住みやすそうですが、世界の人々からは「よくもまあ、そんな危険な島国に住んでいるなあ」と思われています。
2004年は、10個の台風に加えて新潟中越地震まで発生しました。このとき、ニュースキャスターが国民の思いを代弁して、「もういい加減にして欲しいですねぇ」と言ったのを印象深く覚えています。そう言いつつ、私たち日本人は、災害、災難が過ぎ去るのをじっと我慢し、過ぎ去ればまるで何事もなかったようにもとの生活に戻っていくのです。
でも、忍耐していれば、すべて過ぎ去り元に戻るという時代は、もう終わりました。これからは、異常気象、自然災害、飲料水や食糧の不足、エネルギー危機など、過ぎ去ることのない数々の災いに見舞われることになりそうです。食糧自給率40%以下、エネルギーの国内供給率はわずか4%という日本は特に深刻です。
「いい加減にして欲しい」とは、一体誰に向って言ったのでしょうか。それは、無意識であっても、天地を創造された方に言ったことになるのかもしれません。しかし、この言葉は、今や日本人自身に向けるべきでしょう。自然が元に戻らないのなら、私たち人間が本来の姿に戻らなければならないのです。その方法は、キリストの十字架しかありません。終わりの時代、もはや、自分の幸福、自分の信仰だけを考えてはいられません。