神のすべての良きことは、祈りで始まります。何事も祈りで始めるべきですし、祈りでしか始まりません。
祈りは、自分の造り主との関係を正し、良き関係を築き上げていく道です。神との正しい関係がなければ、恵みが滞ります。神の力の流れがつまります。神は愛ですから、常に変わらず恵みと力を注がれます。でも、私たちの祈りが弱く、足らなければ、それを垂れ流しにさせてしまうかもしれません。
祈らないことは、「神に信頼しなくても、自分の力だけでやっていけます」という意思表示です。「神に信頼しているし、祈らなければならないこともわかってはいる。しかし、祈れない。時間がない。仕方がない状態だ。神はわかってくださる」というのも、結果的には同じ意思表示です。恋人に「愛している」と言いながら、時間がないと言って、会うことも電話をすることもしないなら、「愛していない」という意思表示になっているのと同じです。関係は冷めていきます。
まだ祈りに馴染んでいない求道者の方、そして祈ることが困難になっているクリスチャンの方も、「主の祈り」から始めてください。一つ一つの祈りの言葉に想像力を働かせ、真実な心で、多少時間をかけて、自分の言葉として口に出して祈ってください。
よく祈る方も、ときには「主の祈り」を用い、祈りの基本に帰ることが大切です。言葉をやたら重ねない単純な祈りの力を取り戻すことができます。
天にいます私たちの父よ。御名があがめられますように。御国が来ますように。みこころが天で行われるように地でも行われますように。私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください。私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください。国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。アーメン。