地震に備えよう⑤

先月、京大大学院教授・藤井聡さんが、東日本大地震で首都直下地震の確率が上昇したのと、あらためて警告しています。「過去2千年の日本の歴史の中で、東北太平洋沖で起きたM8以上の地震の前後10年以内には、必ず首都直下地震が発生している。今回も、相当程度の確率で近い将来、首都直下地震が襲うことは間違いない」というのです。被害額は百兆円超、最大で3百兆円、これは、日本の国内総生産(GDP)の2割から6割に相当し、最悪の場合、東日本大震災被害の10倍程度にも達します。経済と市民生活壊滅、政府機能喪失、治安悪化、領土侵略など、さまざまな最悪の事態が予想されるというのです。

このような警告が出されて、あなたはどう反応しますか。「そう言われても、どうすることもできない」「起こったら起こっただ」「起こって欲しくないことは起こらない」「起こらないことを祈る」。それで解決になるでしょうか。

放射線の内部被曝の害と対策を訴えている友人の牧師が、クリスチャンの緊張感の無さを嘆いていました。内部被曝は外部被曝の700倍のダメージを身体に与えると警告し、その対策方法を語っても、恐怖を煽るなと、逆に非難されるというのです。「恐怖を煽っているのではなく、これは現実なのだ。非常事態の対策を講じることを、不信仰や罪のように言う人もいる」と残念がっていました。

預言者エレミヤは、ユダの民に滅びが迫っていることを警告し、王や民を悔い改めに導こうとしましたが、だれも真剣には受けとめませんでした。エレミヤは投獄され、やがてユダ王国は滅びの日を迎えます。確かにエレミヤは、国が滅んでも主の希望が残されていると語りました。しかし、滅びる前に、まず警告と悔い改めを語ったのです。

GCCは新会堂移転を目前にしていますが、同時に、非常事態の対策も忘れてはならないと思っています。