イエシュアをメシヤと信じたユダヤ人を、ユダヤ人クリスチャンとは呼ばずに、メシアニック・ジューと呼びます。イエシュア、メシヤとは、イエス、キリストのヘブル語です。ある人から、メシアニック・ジューはクリスチャンの聖書を持つと、まず旧約聖書と新約聖書の間にある扉と目次のページを破り捨て、その境目をなくしてしまうと聞きました。
私の手元には、以前バンクーバーのある日本人クリスチャンからいただいた「メシアニック・ジューの聖書(Complete Jewish Bible)」があります。ひょっとしたらと思い調べてみると、確かに旧新約の間に境目となるページはありませんでした。メシアニック・ジューは、旧約と新約という分け方をしないのです。創世記からマラキ書までを「古くなった」書とは考えず、全体を一冊の書として扱い、そして全体を7つに分けます。それを列記してみましょう。
①教え(トーラー)創世記~申命記
②預言者 ・前期預言者 ヨシュア~列王記(ルツは含まない)
・後期預言者 イザヤ~マラキ(ダニエルは含まない)
③詩書 詩篇~伝道者、エステル、ダニエル、エズラ-ネヘミヤ、歴代誌
④メシヤ・イエシュアによる福音書 (マタイ~ヨハネ)
⑤メシヤ・イエシュアの使徒の働き
⑥書簡
⑦メシヤ・イエシュアのヨハネへの啓示
キリストはこう言われました。「あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです」(ヨハネ5・39)。 そのとおり、聖書を読むと、教えも預言も賛美もキリストに向かってクライマックスに達することがわかります。今年ぜひ聖書全体の通読にチャレンジしてみてください。その際、キリストを待ち望む思いで読み進まれることをお勧めします。