今週はバレンタインデーですが、朝日新聞によると、チョコレートより嬉しいのは、思いやりや励ましの言葉だそうです。同紙のアンケートで、職場などで言われて嬉しい言葉の一番は、何と、男女とも「おはようございます」でした。わりと単純なのですね。
そう言えば、復活の朝、キリストもマグダラのマリヤらに、まず「おはよう」と挨拶なさいました(マタイ28・9)。弟子たちの真ん中に現れたときも「平安があなたがたにあるように」と言われました。挨拶は基本です。パウロやペテロらは、手紙の冒頭に、いつも「私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたの上にありますように」といった祝福の挨拶を書いています。私たちも相手を祝福する心で、一日出会いを始めたいと思います。
また、アンケートでは、言われて嬉しい言葉として、「お疲れさま」「ありがとう」「おかげでうまくいきました。助かりました」「期待しています」「〇〇さんがほめてましたよ」「またお願いします」などが並んでいました。チョコレートの替わりに、そんなことばをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。箴言はこう語ります。
「心に不安のある人は沈み、親切なことばは人を喜ばす」(12・25)。
「良い返事をする人には喜びがあり、時宜にかなったことばは、いかにも麗しい」(15・23)。
「親切なことばは蜂蜜、たましいに甘く、骨を健やかにする」(16・24)。
逆に、アンケートで最も嫌がられる言葉とされたのは、挨拶や会釈をしても「無言」でした(気づかないこともありますが)。次は、「そんなことも知らないの」「あなたには関係ないから」だそうです。無視、軽視、蔑視は辛いですね。
バレンタインデーを、「時宜にかなったことば」「親切なことば」によって、人とのつながりを新たにする日としましょう。