国の調査機関によると、国民の2800万人が腰痛持ちだそうです。その割合でいくとGCCには25人何らかの腰痛を抱えていることになります。私もそのひとりです。
NHKのTV番組「クローズアップ現代」によると、成人の76%が椎間板ヘルニアを患っているのですが、痛みを感じる人はわずかなのだそうです。そのうち、MRIで痛みの原因がわかる人は15%どまり。残りは心因性やストレスによって、脳が痛みを感じている。椎間板ヘルニアは、年齢ともに起こることで、皮膚のしわと同じだとのことです。
脳は途轍もない能力と可能性を持っていながら、一方では怠け癖が強く、面倒くさがりで、しかもけっこうデリケートで傷つきやすいという、脳学者の話を読んだことがあります。「う~ん、確かになあ」と納得させられます。
ストレスや細かいことを気にしすぎることで、「痛みを抑える」働きをする脳内物質が減少して、痛みを感じやすくなります。また、こうしたら痛みが出るという思い込みや、過去の腰痛の記憶が痛みを引き起こします。要因はいろいろでも、とどのつまりは、痛みは脳で起こっているのだそうです。
腰痛を減らす解決法は二つ。一つは、体を鍛える。全身の筋肉を満遍なく使う運動をすること。ぎっくり腰を予防できます。ラジオ体操やウォーキングがいいようです。ただし、継続しなければなりません。体は全身運動を欲しています。おっくうがっているのは心(脳学者に言わせれば脳)です。
もう一つは、心因性の原因やストレスを減らすこと。腰に痛を感じたら、ストレスが溜まっているだと思い、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことに感謝しなさい」(Iテサロ5・16~17)を実践することです。腰痛の記憶から来る恐れが除去されます。腰痛にも信仰を働かせ、平安を得ましょう。