叫ぶ石

週報に掲載されるコラム

クリスチャンになった馬子

王家の血筋を引く貴人に、キリスト信者の馬子が仕えていた。馬子は、主人の馬を引いて地方に出かけたとき、思い切って主人にキリストを伝えた。主人は尋ねた。「キリストを信じたら、馬子が両班(貴族)になれるとでもいうのか。」馬子は答えた。「いいえ、そんなことのために、キリストを信じたではありません。信じたら…

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雄々しくあれ

「わたしはあなたに命じたではないか。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである」(ヨシュア1・9)。これがGCCの今年のテーマ聖句である。 ヨシュアのイスラエルの指導者としてのキャリアは、偉大なモーセが死んだと…

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女三代の信仰

1890(明治23)年ごろ、私の曾祖母は婿取りで迎えた夫を離縁して、乳飲み子の息子を夫につけて丹波の実家に返し、東京に出た。そして銀座教会で大賀一郎という人に出会い、感化を受けて信仰に入り、その人と再婚した。大賀一郎は、縄文土器に残っていたハスの種を咲かせた植物学者で、「大賀ハス」で知られる。それから3、40…

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笑いをもっと増やそう

大島希巳江という英語落語家が、国内外で活躍している。10年ほど前、彼女は国際ユーモア学会で「エスニック(民族特有の)ユーモア」について発表した際、「そもそも日本人にユーモアのセンスなんてあるのか」と欧米の学者らに聞かれたそうだ。そのとき、日本人のユーモアのセンスを伝えようと、英語の落語を思いついたと…

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内と外がひとつ

堂々たる体つきで、剣術に秀で、顔もいかつく、声も太く、ひげも濃く、いかにも豪傑という武士がいた。人前では豪胆を装っていたが、実は臆病で、夜は一人で便所にも行けなかった。その秘密を知っているのは妻だけ。ある夜、便所の中から、外で待つ妻に言った。「そなたは、怖くないのか」「なんの怖いことがありましょう…

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Korean Hospitality

旅人をよくもてなすことで知られるのは、砂漠の民である。厳しい自然にあって、旅人を水や休息を提供することは、古代からの掟なのだろう。私もシナイ山の麓でベドウィンのテントで、ガイドの榊原さんとともに、しばし寒さをしのがせてもらったことがある。 韓国の人々も、コリアン・ホスピタリティ(韓国的もてなし)で知…

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