叫ぶ石

週報に掲載されるコラム

見て見ぬふりはできない

沖縄では、青少年の犯罪行為はもちろん、それにつながる可能性のあることを、目撃していても「見て見ぬふり」をする人に、罰則を設けることになったそうです。 例えば、家出した青少年が一つの家庭に入り浸り、「たまり場」となる状況を保護者が黙認した場合や、酒・たばこの販売業者が確認せずに未成年に販売した場合、さら…

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エジプトとローマ

<教会はどこに力を注ぐか>   韓国サラン教会の週報(070610)に、呉正賢(オ・ジョンヒョン)牧師が「モニュメントかムーブメントか」という一文を書いておられました。――古代エジプトの王たちは、ピラミッドという巨大なモニュメント(記念碑)を残した。その建設のために、莫大な費用と年数をかけ、多くの労働者を動員したが…

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一銭切り

 鎌倉時代、執権北条泰時が定めた「関東御成敗(貞永)式目」(1232)では、窃盗罪の刑罰は極めて軽かったそうです。そのためか戦国時代には群盗がはびこり、大名や民衆を悩ませました。それを厳しい罰で一掃しようとしたのが織田信長でした。なんと、一銭でも盗んだら斬首の刑に処すと定めたのです。現行犯で即その場で斬…

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永遠のいのち」

今週は「永遠のいのち」です。「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」(ヨハネ3・16)とあるとおり、キリストを信じる者は「永遠のいのち」を受けます。では、「永遠のいのち」とは何でしょう。まず、聖書…

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福音とは何か

福音とは何か。 それは「良き知らせ」です(英語のgospelはgodspell、good newsの意)。どんな「知らせ」なのか。その内容を、まず聖書から列挙してみましょう。 ?救い主の誕生「今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。こ…

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徹底した絶望こそ大望の始まり

「失望の中でこそ、大望は見つけ出されるのです。大望を持たずに、恨みを晴らしたとて、何になりましょう。」  NHK大河ドラマ「風林火山」が、前半の佳境を迎えています。信仰的、時代的限界はありますが、ドラマの随所に光るものを感じます。冒頭は、武田家に滅ぼされた諏訪家の由布姫に、主人公の山本勘助が「生きる…

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