叫ぶ石

週報に掲載されるコラム

光の復旧

イエス・キリストがお生まれになった正確な日はわかりません。でも、分らなくてもいいのです。重要なのは神の子が私たちを闇から救い出すために人となって来られたという事実であり、それを記念し、感謝し、祝い、喜ぶことです。太陽の光が北半球から最も遠ざかった寒くて暗い冬の日に、主の御降誕をお祝いするのは幸いな…

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偉大な光が上った

家族連れでにぎわうレストランで、Aさんが夕食をとっていた時、突然の停電に襲われました。一瞬にして中も外も真っ暗。BGMは止まり、店内には不安の静寂が漂いました。幼児が泣き出します。暖房が切れて暖かさも失われていきます。  その暗闇の中で、「あの時もそうだった」と十三年前のことを思い出していました。突…

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無資格の医者

  先週、大学医学部で学んだこともない33歳の男が医師証明書を偽造し、8年間、都内20病院で医療行為をしていたことが発覚して、逮捕される事件がありました。でも、患者の間では評判のいい医師だったそうです。非番の日でも患者宅に電話して安否を問うなど、親切で、人当たりが良く、細やかさがあったのだろうと思いま…

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越前クラゲ

 越前クラゲが日本近海に大量発生していることをお聞きでしょう。大きさ2メートル、その数5億匹。漁業に深刻な被害を及ぼし、死の海に変えています。そうした巨大クラゲの大量発生は中国近海や日本海だけではなく、カリブ海、黒海、メキシコ湾など、世界各海域で見られる現象だそうです。越前クラゲは、以前は、希少な…

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深く愛するために

日本での1年間の残飯は、お米の年生産量と同じ1000万トン、毎日、東京都内で捨てられる残飯量だけで、開発途上国の50万の人々が生活できるそうです。 飢えたことのある人は食物のありがたさを知っています。私の年代(50歳)以上の人たちは子供の頃豊かではなかったので、食べ物を残すことはできないでしょう。しかし、満…

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感覚に頼るな

「愚か者は自分の道を正しいと思う。しかし知恵のある者は忠告を聞き入れる。」 (箴言12・15) ミシガン州の男性の話。深い森林を散策して、夕闇が忍び寄り始めたころ家路に向かった。馴染んだ道なので、自分の感覚に頼って正しいと思う方向に歩いていった。しばらくして、磁石を取り出して確認すると、東に向かっていたは…

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