叫ぶ石

週報に掲載されるコラム

家族に言い残したいこと

  Aさんの証しです。   郷里から来ていた両親が帰る前に、「大切な話をしたいから時間をください。私が先に死んだらこのことだけ覚えておいて欲しいぐらい大切な話だ」と言いましたら、二人とも応じてくれました。そこで福音を説明しました。父母は真剣に考えながら、そして質問しながら、聞いてくれました。私が「4つ…

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室伏広治の改造

  オリンピックが近づき、代表選手たちは最後の調整に入っています。メダルが期待されるハンマー投げの室伏広治選手が米オレゴン州でコーチを受けている様子を、テレビで見ました。金メダルをとるためには84mを越えることが求められますが、今の回転フォームでは飛距離は伸びないとコーチのトガーは指摘します。体重と…

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絶対音感

 お父さんが大きなおならをすると、小学生の息子が「今のはドの音だったよ。ほらっ」と言ってピアノの鍵盤のドを叩いて見せた・・・という話を聞いて笑ってしまいしました。  絶対音のわかる人たちがいます。電話が呼ぶ音、救急車のサイレン、靴音・・・すべて和音に表すことができる人たちです。最相葉月という人は、周…

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苦しみの時に

 フランスの哲学者ビランがこう語っています。「健康は人間を外に連れ出す。しかし、病気は人間を内へ連れ込む。哲学者であっても健康である間は生とは何であるかということを考えない。一方、哲学者でない人でも、病気を患うと生とは何であるかということを感じる。」 夏目漱石は胃潰瘍を患い、修善寺で療養したとき、日…

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50年前のエチケット

 「暮らしの手帳」保存版に、50年前のエチケット集がありました。なかなか面白いものがあったので、要約していくつか列挙してみましょう。 「人の名前は覚えきれるものでない。次に会った時は、必ず始めに自分の名を名乗るようにすれば、『この人の名は何だっけ』と相手に無用の気苦労をさせずに済むし、自分もいやな思い…

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山形人の謙虚

  「西の京都、東の山形」といえば、漬物のこと。しかし、山形の人は遠慮深く、本当は「東の山形、西の京都」なのですが、山形の人は決してそうは言いません。実際、漬物は山形の方が種類も多く、美味しいのです。京都の紅花商人がもたらした京文化が山形の農村の保存食に過ぎなかったものを文化にまで高めました。しか…

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