叫ぶ石

週報に掲載されるコラム

空論は滅びの原因

司馬遼太郎が著書『この国のかたち』(文芸春秋)のなかで、「宋学(たとえば朱子学)が、国を滅ぼした」という説を紹介しています。日本がアメリカを相手に無謀な戦争に突入し、国を滅ぼした遠因は「宋学」にあるというのです。「宋学」は空論であり、日本人の空論好きは「宋学」から来ていている。昭和の日本を戦争へと…

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新井白石

江戸時代の学者で政治家の新井白石は、イタリア人宣教師シドチを尋問したときの感想を、「二人の言を聞くに似たり」と書き残しています(『西洋紀聞』、)。白石にとって、シドチの人文科学的知識や世界情勢の認識と洞察はまさに「賢者の言葉」でしたが、彼のキリシタンの教えは「愚者の言葉」のように聞こえたのです。シ…

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被害者意識の解消

パリサイ人たちは互いに言った。「どうしたのだ。何一つうまくいっていない。見なさい。世はあげてあの人のあとについて行ってしまった」(ヨハネ12章19節)。  「あの人」とはイエスさまのことです。パリサイ人たちは、自分たちが「何一つうまくいっていない」のは、イエスさまのせいだと主張するのです。パリサイ人たち…

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神は私たちを誇りとされる

「しかし、事実、彼らは、さらにすぐれた故郷、すなわち天の故郷にあこがれていたのです。それゆえ、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいませんでした。事実、神は彼らのために都を用意しておられました」(ヘブル11:16)  神は、信仰者のために天の故郷に「都」、永遠の都、新しいエルサレムを用意しておられます。…

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主のことばや幻がまれな時代

少年サムエルの時代の霊的な状況は、「そのころ、主のことばはまれにしかなく、幻も示されなかった」(Ⅰサムエル3:1)と記されています。  現代も、「主の幻(ビジョン)」がまれな時代だと思います。主が直接、教会や個人に主のご計画を見せ、語りかけてくださったということはほとんど聞きません。それを受けたという…

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熊本地震

 相次ぐ熊本の地震で、テレビ報道にしばし釘付けになりました。熊本市内とその周辺には、妻の実家(教会員A兄の御実家や御親戚)や、知人やその教会があります。最初の地震の次の夜から、妻の家族も車の中で寝ているとのことです。  しかし、不思議なことがあります。妻の実家は熊本市北区(植木町)なのですが、震度を…

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