叫ぶ石

週報に掲載されるコラム

神の国は共同体主義(下)

日本の社会も、新自由主義が導入され、個人主義が強まってきました。個人個人の自由な競争に委ねれば、社会は公正になるという考え方です。 しかし、自分の能力を発揮し、自分の利益のために仕事をし、自分個人の成功=自己実現を目指す人間には、実は大したことはできないのです。人に自慢し、人の称賛を目指しているだけ…

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神の国は共同体主義(上)

1990年代から、日本の集団主義では世界の競争には勝てない、「みんな仲良く」では生き残れない、自己を主張し、自分の考えをはっきり言える欧米型個人主義の人間を育てよ、という方針がとられるようになりました。つまり、独りでリスクを背負い、責任をとり、競争を勝ち抜き、勝ったら利益は独占するような気概を持った強…

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マクペラの畑地と鉄と銀と金

創世記23章に、アブラハムが亡き妻サラを葬る墓のために、ヘテ人エフロンからマクペラの畑地を銀400シェケルで買い取ったという記事が出てきます。 「アブラハムはエフロンの申し出を聞き入れ、エフロンがヘテ人たちの聞いているところでつけた代価、通り相場で銀四百シェケルを計ってエフロンに渡した。」(16)。 アブラ…

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時間がいっぱいある生活

ベルギーのナミュールは、「時間があり余っている町」として知られています。その町のシンボルはエスカルゴ(かたつむり)、中心街の広場にはエスカルゴのオブジェが置いてあります。実は、このエスカルゴ、オリに閉じ込められています。なぜか。一旦、エスカルゴが逃げ出すと、ナミュール人には捕まえられないからです。…

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できる子

3000人以上の子供を指導してきたという学習塾経営者石田勝紀氏(教育デザイン研究所代表)によれば、「できない子」には3つの共通点があるそうです。それは、①心が勉強に対して否定的で、口からは否定語ばかりが出てくる。②「挨拶すること、時間を守ること、整理整頓すること」という生活習慣のいずれかに問題がある。③し…

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1%の霊感

昨年末のNHK『歴史秘話ヒストリア あの名言にはウラがある!?』で、もう一つ紹介された名言は、トーマス・エジソンの「天才は1%のひらめきと99%の汗(努力)」(Genius is one percent inspiration and 99 percent perspiration.)でした。エジソンは努力の大切さを語ったのだと言われます。しかし、本人自身が後年、…

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