キリノ大統領の決断「憎しみと赦し」(下)
「赦さなければ、我々は前には進めない」「赦さなければ平和はない」と、大統領権限で日本人戦犯に特赦を出したキリノ大統領でしたが、予想通り、国民の非難と反発はすさまじく、再選を狙った大統領選挙で大敗を喫しました。その2年後、在職中から胃癌を患っていたキリノ氏は、65歳で病死します。 しかし、将来の日本との…
もしあなたが信じるなら、あなたは神の栄光を見る、とわたしは言ったではありませんか。
もしあなたが信じるなら、あなたは神の栄光を見る、とわたしは言ったではありませんか。
週報に掲載されるコラム
「赦さなければ、我々は前には進めない」「赦さなければ平和はない」と、大統領権限で日本人戦犯に特赦を出したキリノ大統領でしたが、予想通り、国民の非難と反発はすさまじく、再選を狙った大統領選挙で大敗を喫しました。その2年後、在職中から胃癌を患っていたキリノ氏は、65歳で病死します。 しかし、将来の日本との…
「日本軍がフィリピンで女性や子供を含め多くの国民を虐殺したことは、国民の心に大きな傷跡として残るだろう」。日本への憎悪、それが太平洋戦争終戦直後のフィリピン国民の感情でした。戦争末期のマニラ市街戦で、日本軍によって10万人のフィリピン市民が殺されたといいます。 1948年8月、フィリピン政府は日本兵のBC…
災害時、宣教か支援か。神の愛か義か。被災者が最も必要としているものを差し出すのか、私たちがクリスチャンとして最も差し上げたいものを差し出すのか。どちらを優先にして活動するのか。それが先週の問いでした。では、主イエスはどうされたのでしょうか。 福音書には、最初から信仰を持って主イエスに近付き、癒された…
先週は、惨事や災害は悔い改めの時であることをお話しました。悔い改めがなければ救いはなく、社会は復興しても霊性は旧態依然です。大きな痛みを負っても、人生観は以前と変わらず、同じ世俗的な生き方に戻るだけというのは悲しいことです。誰であれ、悔い改めなければ滅びます。真の悔い改めを知るクリスチャンは、その…
「また、シロアムの塔が倒れ落ちて死んだあの十八人は、エルサレムに住んでいるだれよりも罪深い人たちだったとでも思うのですか。そうではない。わたしはあなたがたに言います。あなたがたも悔い改めないなら、みな同じように滅びます。」(ルカ13:4、5)。 2011年、東日本大震災に際して、国内外の著名人から、「日本に対…
1923年9月1日関東大震災が発生し、東京は壊滅的打撃を受け、10万の死者を出しました。来週はあの日から91周年を迎えます。いつ大地震が起こっても不思議ではないと警告されています。そんな時代にあって、もう一度教会の役割を考えてみたいと思います。 1995年の阪神淡路大震災では、諸宗教団体も被災地に入り、ボランティ…