叫ぶ石

週報に掲載されるコラム

てんでんこ

「いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない。この低地のどこででも立ち止まってはならない。山に逃げなさい。さもないと滅ぼされてしまう」(創世記19:17)。 「そのときは、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。・・・畑にいる者は着物を取りに戻ってはいけません」(マタ 24:16,18)。  急いで逃げ出すべ…

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無敵の人

職もお金も、人間関係も社会的地位もなく、失って惜しいものが何もないから、罪を犯すことに心理的抵抗のない人間を「無敵の人」と呼ぶのだそうです。脅迫事件を起こした36歳の男性が裁判の意見陳述で「無敵の人」を自称したことから、時の言葉になりました。彼は、自分の人生をクソだと言い捨て、こう述べています。「自…

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海外宣教

6月に中国に帰られたRさんは、デボーションノートの学び(中国語エクレシア)に毎週参加されていました。帰国が近付いた日、私に聞いて欲しいことがあると、Sさんを通訳に立てて話されたことがありました。その一つはGCCに対する感謝でした。 Rさんは中国でクリスチャンになり、長らく教会に通われましたが、無牧師状態…

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愛と潔さ

小笠原敬承斎著『誰も教えてくれない男の礼儀作法』(光文社新書)に、こんな話が載っていました。 著者の曾祖母の叔父は昭和まで生きた大名でした。ある日、大名の食膳に虫の死骸が入っていたことがありました。もし大名がそれに気が付いた素振りを周囲に見せようものなら、料理を作った者は切腹をする騒ぎになってしまい…

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復唱する、覚える

私たちは一人ひとり、複数の聖書を持っていますが、聖書の書かれた時代には、聖書を所有している人は指導者や金持ちに限られていました。当時は印刷技術がないわけですから、手で写さなければなりません。しかも、聖書は聖なる神の言葉の書です。その聖書を書き写すには、その専門家が身を清め、厳密な規則に従って、一箇…

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女もすなる日傘というものを

紀貫之の『土佐日記』は、「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり(男がしているという日記というものを、女の私もしてみようと思ってしよう)」から始まります。私も、「女もすなる日傘といふものを、男もしてみむとてするなり」ということで、この夏から思い切って日傘をさすことにしました。もちろん…

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