夏休みの出来事

我が家にあったこの夏の出来事をご紹介します。

 その日、子供たちとショッピングモールに行きました。久しぶりの外出、数駅だけど電車に乗れる、とみんな喜び勇んでいました。モールでは、それぞれ行きたかった店を巡り、最後にスポーツショップに行くことになりました。というのも最近熱心に練習している、卓球用品を見たいからなのでした。彼らは様々な卓球用品を目の前にして、大興奮。ラケットに張るテープなどを、お小遣いを出し合って買うことが決定したその時、次男が、「ねえ、僕このラケット買っていい?」と2000円ほどのラケットを持ってきました。確かに本格的なラケットは持っていなかったので、一瞬、良いかな、と思いました。しかしなぜかその時、急に気乗りしなくなり、私は「うーん。何だか今それ買うのって中途半端な気がする。今はやめておいたら」と答えました。「でも、僕お小遣いで買えるよ」と粘る次男。しかし、私はもう一度同じ返答をして、その店を後にしました。その後みんなでクレープを食べたのですが、その間も、次男はまだあきらめきれない様子でした。しかしそのまま帰宅しました。

 するとすぐに、出勤先の夫からの連絡。「前に、子供たちが卓球を始めたことを伝えた知人から、卓球グッズを色々もらった」とのことでしたが、私はあまり気に留めていませんでした。数時間後、帰宅した夫が紙袋から卓球グッズを出して並べると「あっ!」と次男。見るとそこには、さっきモールで諦めた卓球ラケットと全く同じ物があったではありませんか!一番驚いていたのは夫でしたが、皆口々に「ママ、ありがとう。止めてくれて」(本人)とか「ほら、親の言うことに従ったから神様がくれたんだと思うよ」(長男)とか「神様すごい!」(三男)と感動しきりでした。

 主は生きておられ、小さい子どもの必要も御存じで、時にかなったプレゼントを与えてくださるのです。私も神の子どもとして父なる神様に信頼して、良きものをいただきたいと思いました。(きのつらユキ)