叫ぶ石

週報に掲載されるコラム

笛と羊飼いの杖

私は、教会塾で、読み聞かせの奉仕をしています。今学期の最後のお話は、ユダヤ民話集の中の「笛と羊飼いの杖」でした。 ある日、砂漠を旅していた王は、羊飼いが、丘の上で、吹いていた笛の調べを聞いて、なつかしさで胸がいっぱいになりました。 そして、羊飼いに、都に来てくれと頼み、羊飼いは大蔵大臣に任命されます…

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良いうわさ話

先日、親しい友人を我が家にお招きしました。彼女とは高校の合唱部で知り合い、大学の学部や合唱サークルでも共に過ごし、以来、実に40年以上にもなる長い付き合いです。お互いに赤裸々な姿を晒し合った(!)仲ですが、彼女の方が記憶力に優れていて、私の愚かな言動を未だによく憶えているので、皆さんにご紹介するあか…

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マルク・シャガール『白い磔刑(たっけい)』

マルク・シャガールという、ベラルーシ(当時はロシア領土内)生まれの、ユダヤ人画家がいます。パブロ・ピカソに代表されるキュビズムが流行する時代に、流れとは一線を画して活動した彼は、「色彩の魔術師」と呼ばれるほど、様々な色、特に明るい色で作品を描きました。1911年の『私と村』は、多くの日本の教科書に載っ…

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大きなこと、小さなこと

ある日の夜、私が家事で忙しくしている時、三男の末っ子が「ママ〜、◯◯やっといたよ〜。」と声を掛けてくれました。それは本当に些細で小さなことでしたが、とても助かったのでs三男に「ありがとう!小さなことに気付いてくれて!それはとても大切なことだよ!かっこいい!」と伝えました。私は、大きな気使いよりも、小さ…

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ほしければ「ほしいです」と祈る

教会塾で5月に「菖蒲園」に行ったときのことです。いろいろな種類の菖蒲が見事に咲いているところを見て回り、水辺にいるおたまじゃくし、あめんぼ、トンボ、ザリガニ、カモなどにひととおりちょっかいを出してから、園の入り口に戻ってきました。そのとき、受付にいた人がご厚意で、生徒たちに東村山のキャラクター「ひ…

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サケの遡上

日本の食卓やお寿司のネタに欠かせないサケ。サケは川で生まれ、その後川を下って海に入り、大海を旅してからまた生まれた川に戻って卵を産み、一生を終えます。生まれた川に戻ってくることはサケの遡上と呼ばれ、よく知られている話です(ちなみに、サケは海に下る天然の魚で、サーモンは養殖された魚という違いがありま…

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