叫ぶ石

週報に掲載されるコラム

プールが違うよ、瀬戸選手

水泳の東京五輪代表・瀬戸大也選手の不倫が発覚し、日本水泳連盟は「年内活動停止処分」にしました。その処分に関し賛否両論があるようですが、私はむしろ本人が出した謝罪コメントのほうに違和感を持ちました。 その抜粋です。 「私にとってのお詫びはこれからも水泳で努力していくことだと考えています」「私の無責任な…

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朝三暮四

中学か高校で学んだ「朝三暮四」の故事を覚えておられますか。こんな話です。  「宋の国に狙公という人がいた。サルが好きで、たくさんのサルを飼っていた。狙公もサルたちも、互いに気持ちが通じ合う仲だった。しかし、狙公は貧しくなり、サルの餌を減らすことにした。サルの機嫌を損ねたくはない狙公は一計を案じ、サル…

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若く見える

「お若く見えますね」と言われると嬉しいですか。でも、この言葉は「本当に若い」人に向かっては使いません。年齢を重ねている人が若く見られる努力をしているときに、その努力を賛辞する言葉なんです・・・と、中高年の婚活をビジネスにしている人が語っていました。つまり、「若く見える」ことを追求している人をほめる…

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淀む水、流れる水

自宅から教会までは空堀川沿いの遊歩道を歩きます。空堀川は涸れ川(ワディ)で、天候とともに様相が変化します。大雨で濁流が歩道近くまで押し寄せる日もありますが、夏冬は完全に干上がった日が続きます。 ところが、今夏は猛暑だったにもかかわらず、干上がる日はほとんどなく、淀んだ水に茶緑の藻(モ)が川底を覆って、…

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美しい寂しさ

愛する人を天に送り、もうその姿をこの地上で見られないのは、本当に寂しいことです。しかし、ただ単に、見えなくなったから寂しいのではありません。愛しているからこそ、寂しいのです。それゆえ、その寂しさは美しいと言えます。 しかもそれは、けっして虚しい寂しさではありません。西の海の彼方に沈む美しい夕日をいと…

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蝉(セミ)

東村山は東京の端くれですが、我が家は間近で、鶯(ウグイス)、雲雀(ヒバリ)、郭公(カッコウ)の声を聞くことができます。 昨今は、田舎の蝉だと思っていたミンミンゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミまで都会に進出してきました。しかも、真夜中になっても、ニイニイゼミやアブラゼミと一緒に鳴きわめいていることがあります。異常に暑…

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