叫ぶ石

週報に掲載されるコラム

心に形成された回路

胎児期に脳ができ始めるとき、神経細胞は四方八方に伸びて、手あたり次第に結び付き、複雑な回路網をつくり上げていきます。そうして誕生し、外的環境のさまざま刺激にさらされると、よく使われる回路は次第に太くなり、使われない回路はつながりが切れて消滅していきます。日本人なら、日本語を母語とし、和食の味を覚え…

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宗教改革501年

今月31日はマルティン・ルターの宗教改革501年目の記念日です。  もう一度、宗教改革の土台となったパウロの「ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです」(ローマ書3:24)という言葉を暗唱しましょう。これを復唱することは、常に主の恵みに立ち返るためにも大切です。…

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さすがに今日、個性、個性と叫ぶ人は少なくなりました。「個性重視」「自分らしくあれ」という教えは、一時代の流行にすぎませんでした。なぜか。「個性」には永遠の価値はないからです。  真の価値とは「いつまでも残るもの」(Iコリント13:13)です。「個性」は、その人とともに消えていきます。残るのは、普遍性と持続…

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私たちは世界を祝福しているか

「世界中のすべての人が私と同じような生き方をするなら、世界は今よりも良くなるだろうか」と、自問してみてください。  もし、少しでも良くなると思えるなら、あなたは世界を祝福しています。しかし、とてもそうは思えないなら、世界を呪っているのです。  「モーセの十戒」に従うことを喜ぶ人は、従いが不完全であっ…

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原爆を開発した科学者の心(下)・・NHKBS1『悪魔の兵器はこうして生まれた』

1945年7月26日、原爆実験が成功したとき、原子力研究所所長のオッペンハイマーは、ふんぞり返るように得意げだったといいます。原爆の破壊力は想像以上に恐ろしいものでした。しかし、彼は原爆の目的と意義を強調し、たとえ日本が降伏寸前であっても、原爆を投下してその悲惨さを世界に見せつけ、心理的影響を与える必要が…

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原爆を開発した科学者の心(中)・・NHKBS1『悪魔の兵器はこうして生まれた』

米大統領ルーズベルトに原爆開発を訴えたのは、亡命科学者シラードでした。ところが、1942年6月、シラードが恐れていたドイツは原爆製造を断念してしまいました。それでも、一旦計画されたアメリカの核開発はもう止められなくなっていたのです。  1944年冬、原子力研究所に勤務していた科学者たちは、ドイツが開発を放棄…

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