叫ぶ石

週報に掲載されるコラム

ヤコブの手紙(3)「忍耐と完全」(1・4)

「その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは、何一つ欠けたところのない、成長を遂げた、完全な者となります」。 主イエスは、「・・・あなたがたは、天の父が完全なように、完全でありなさい」(マタイ 5・48)と言われました。肉の弱さを持つ人間であっても、完全を目指し、完全に近づいていくことはでき…

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WBC たかが野球ですが

3月8日金曜日の夕方、私はある雑誌編集長との会合で、東京ドームホテルにいました。ホテルのロビーは、台湾の旗を掲げた中国人客など多数の外国人客が行きかっていました。その日は、おりしもWBCの日本対チャイニーズ・タイペイのゲームが組まれていたのです。 その夜、両チームは5時間の激闘を繰り広げ、日付が変わ…

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曖昧な国民でいいかも

日本人は、欧米人や中国人、韓国人のように、YES・NOをはっきり言わないので、「日本人は分かりにくい」と言われます。しかし、優柔不断さは優しさ、気短さは決断の速さの裏返しであるように、曖昧さは調和の力でもあります。日本人は曖昧さで人間関係を円滑にしていく民族です。こちらの言い分をはっきり言わないで、相手…

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ヤコブの手紙(2)「試練と忍耐」(1・2、3)

「私の兄弟たち。さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい。信仰がためされると忍耐が生じるということを、あなたがたは知っているからです。」 聖書には、試練と忍耐の場面がたくさん出てきます。 イサクもその一人です。主の祝福を受けていたイサクはペリシテ人に妬まれ、父アブラハムから受け…

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ヤコブの手紙(1)「ユダヤ人のキリスト信仰を学ぶ」

教改革者マルチン・ルターは「ヤコブの手紙」を価値のない「藁の書」として、聖書(正典)から外そうとしました。ルターは行いによる罪の赦しを求め続けた末、パウロの「信仰義認」の教えを発見して目が開かれ、長年の苦悩から解放された人です。「ヤコブの手紙」はその「信仰義認」の教えを批判し、行いを強調しているとし…

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寒い夜に漂う香り

今年は一日一万歩を目指していますが、日中の歩数はとても足らないので、夜中に住宅街を通って川沿いの遊歩道に出て、帳尻を合わせようとしています。ほとんど人通りがなく、静かなウォーキングです。ここ二週間、どこからともなく、懐かしい花の香りが漂うになりました。でも、暗くて何の花か確かめられません。「この季…

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